CO2とファイバーで大違い!金属加工の現場で起きる光の魔法
金属を光で切る現場で、長年主役を務めてきたのがCO2レーザーです。
ガスを媒介にして波長10.6微メートルの光を出し、分厚い鉄板をすんなり切断していきます。
そこに彗星のごとく現れたのが、光ファイバーを通してビームを照射するファイバーレーザー。
波長が約1.06微メートルとCO2の10分の1程度で、金属への吸収率が跳ね上がります。
この波長の違いが、作業現場に大きな変化をもたらしました。
薄い鋼材を切る際、ファイバーの加工スピードはCO2の3倍以上に跳ね上がります。
銅や真鍮といった光を反射しやすい素材も、ファイバーなら光をしっかり吸収。
これまで難しかった高反射材の切断作業が、驚くほどスムーズに進みます。
さらに、鏡を使って光を誘導していた従来の機械と違い、光ファイバーで直接光を送る仕組みです。
鏡の調整や清掃といった毎日のメンテから解放され、稼働率が劇的に上がります。
消費電力もCO2の約3分の1まで抑えられるため、毎月の電気代がグッと安くなるのも見逃せません。
加工現場の省エネとスピードアップを同時に叶える、まさに光の進化と言えます。
「厚物ならCO2、スピードとコスト重視ならファイバー」という使い分けが、今の金属加工のトレンド。
弊社でも工場ごとの用途に合わせて、最適な機械の提案や調整に力を入れています。

